物理ニキの部屋

物理学生によるメモブログ

院試とかいう神イベントがあるらしい

  • 物理ニキ、院試終了

先日、大学院試験を終えてすべてから解放された。外部も内部も受験した。結果はまだ出ていない。しかし、私はとある大失敗をし成功を手中に収める可能性はゼロになった。まあ詳しいことは後々述べるとしよう。

 

私が大学生活を送っていく中で、どのように院試と向き合い戦ってきたか、それを事細かに記していこうと思う。このブログは院試戦闘記である。院試を今後受ける人や受けるか迷っている人の参考になれば幸いである。

とりあえず院試を終えて感じたことを一つ言っておこう。

「院試は神イベントだ」

 

  • 院試はなぜ神なのか

院試の神ポイントを二つほど上げよう。

 

学歴ロンダリングできる。

大学受験で満足のいく結果が得られなかった人はこの学歴ロンダリングをお勧めしよう。大学受験に比べると大学院受験は敵が少ない。なぜなら、理系だからと言って全員が院へ行くわけではないし、行くにしてもそのほとんどは学部と同じ大学の院、つまり内部進学だからだ。したがって院試の敵となるのは主に、学歴ロンダリングを狙うものと他大の特定の研究室に魅力を感じているものになる。(あとは院試免除を取ることができなかった内部生下位層。)

しかし、大学4年次になってもまだそのモチベーションを持っている人はそう多くはない。大学のぬるま湯に3年間浸かり、遊ぶことを覚えた大学生にはもうあの頃の闘争心は皆無だ。もう勉強したくないがために普段の授業の成績をよくして院試免除をもらいたい人がほとんどだ。さらに院試の過去問を見てしまった暁には絶望で夜も眠れない。「院試は楽」は競争率の面では確かに真だが問題自体は相当ムズイ。そういった意味で「院試は楽」は偽であるといいたい。    

それらの壁を越えて、それでもなお院試を受けると決心した君たちは勇者だ。おめでとう。

 

 

②学問の理解が深まる。

さて、学部の必修の授業をちゃんと理解している人はどれくらいいるのだろうか。少なくとも私はほとんど理解できていなかった。単位が取れればいいと考えていた私は定期テストの過去問をテスト前に勉強するだけだった。普段は授業の復讐はするはずもなく、ノートすらとっていない。出席がない授業は行ってもいなかった。つまりまったく物理力のない状態で大学の3年間を終えた。

別に単位数的には悠々卒業することだってできる。しかしこれで卒業しても大学で何も学んでいないに等しい状態だ。これに私は抵抗があった。

院試勉強では、理論のインプットと試験問題を時間内に解くアウトプットの練習をする。そこで得られる理解は授業で人から聞いたことの比にならない価値が存在していた。問題を解いている中で、無限のわからないことに出会い、その一つ一つに何時間もかけて解決していく作業は実に果てしないが、その苦労を経ることでしか本当の理解は得られないのだと強く感じた。

ここまで学問に没頭できるのは研究者にならない限り学生が最後だと思う。院試勉強というのは集中して学問を学べる最後のチャンスだ。この経験は必ず人生の糧になるだろう。

 

  • 院試戦闘記シリーズ

今後も院試について自分の経験を語っていこうと思う。参考書について、なぜ物理を選んだかについても語りたい。

お楽しみに。